佐野市・葛生化石館
2013年6月4日 / 博物館・特別展見学
●5月30日
佐野市葛生化石館へ。
東京からは電車を乗り継いで3時間。
最寄駅からは徒歩10分程度。
個人的には、それほど遠いという感じも無く到着
(東京から、という前提付きですが)。
念願のイノストランケビア全身骨格!
ペルム紀の大型捕食動物。
これは恐らく日本でもココだけでしょう。
そもそもゴルゴノプス類の全身骨格自体が
かなり珍しいのです。
イノストランケビア、スクトサウルス(幼体)、
エンナトサウルスのペルム紀3人衆。
どれも国内では珍しい展示。
ペルム紀好きにはたまりません。
こちらは、化石館一押しのニッポンサイ(幼獣)。
全身の8割が残っていたという保存状態の良さに加え、
化石サイの幼獣の標本はアジアでもかなり珍しいのだとか。
大きな施設ではありませんが、骨格展示も結構充実。
レプリカ展示も、他の施設にあまり無いものが多い印象。
展示物を選んだ学芸員さんのセンスの良さが光ります。
特別展示のクーペリナ(腕足動物)。
世界でも4例目の発見だとか。また葛生で見つかった事は
研究的にも大変意義のある事だそうです。
その他、もう終了しましたが世界最小のナウマンゾウ化石の展示や、
タイリクオオカミの頭骨化石の発見など、最近話題の多い博物館です。
この博物館の学芸員さんに学会でお会いした折に、イノストランケビアの
展示があると伺って以来、是非行かなければ!と思いながら数年。
やっと伺う事が出来ました。
新発見や独自性のある展示も続き、これからの活動も
楽しみな博物館です。