ゾルンホーフェン・ジュラ博物館
2012年6月18日 / カメ進化シンポジウム・2012, 学会, 2012年 ベルギー・ドイツ
6月4日
カメ進化シンポジウムのツアーで、ゾルンホーフェンへ。
テュービンゲンからはバスで約3時間。
ゾルンホーフェンは、何といっても始祖鳥が発見された場所として
数ある有名な化石産地の中でもトップクラスの知名度でしょう。
今回訪れたのは、その中でも始祖鳥・ロンドン標本が見つかった
場所だそう。
ゾルンホーフェンは石版画用の石材の産地として有名。
最初に発見された羽毛化石に付けられた
始祖鳥の学名・Archaeopteryx lithographica
(アルカエオプテリュクス・リトグラフィカ)の種小名は、
石版画=リトグラフィが語源になっています。
採石場の一部が開放されていて、化石採集をする事が出来ます。
とはいえ、ホルツマーデンの時と違って、こちらはなかなか化石は
出ません。
研究者さんが集まっているので、何か見つかったのか?と
行ってみると、、、、
「カメの甲羅の化石見つけました!
皆さんで学名付けて下さい!」
この集まりならではのジョークです。
1時間ほどの化石探し(化石はほとんど見つからなかったようです)の後、
アイヒシュタットの街中に移動して昼食。
街中を散策中に見つけた、建物の壁にあった画。
始祖鳥の翼です。
昼食後は、ゾルンホーフェン産の化石を展示する
ジュラ博物館へ。丘の上にあるお城の内部の一部が
博物館になっています。
入り口すぐ傍にあるオリジナルグッズ紹介。
そこで「あ、ジュラベナトルってココだったんだ!」
と、やっと気付く。
その、ジュラベナトル。見事な保存状態。
始祖鳥・アイヒシュタット標本。
でも、一番人だかりが出来ているのはカメ化石展示。
こういう風景も、今回の集まりならではかと。
確かに、見事な化石です。
翼竜標本。
ランフォリンクス。書籍等でお馴染みの標本。
化石種との比較のため、オウムガイ等の現生の動物の展示水槽も。
綺麗に管理されています。
丘の上のお城にゾルンホーフェンの見事な化石。
それが美しく展示されているという、その雰囲気だけでも
十分な上に、始祖鳥まであるという、小規模ながら贅沢な
博物館です。ここも私一人では自力で来るのは難しかったはず。
そこに研究者の皆さんと一緒に、バスでの快適な移動で来れたのは、
素晴らしい経験になりました。
ベルギー・ドイツ編、もう少し続きます。
次回は戦利品紹介編。
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