カメ進化シンポジウム前日&テュービンゲン大学古生物博物館
2012年6月8日 / カメ進化シンポジウム・2012, 学会, 2012年 ベルギー・ドイツ
6月1日
シュトゥットガルトに一泊の後、午前中はヴィルヘルム動物園、
午後はテュービンゲンへの移動の前にもう一度レーヴェントール博物館に
行くと、早稲田大学・平山先生とバッタリ。
まぁ、誰か関係者と会うかな~、と予想はしていましたが(笑)
という事で、テュービンゲンまで一緒に移動。
シュトゥットガルトからローカル線で1時間ほどでテュービンゲン到着。
そもそも、今回のベルギー・ドイツの旅は
テュービンゲン大学で開催のカメの進化シンポジウムに参加するため。
世界中からテュービンゲンに専門家が集まるなら、きっと面白いし
勉強になるに違いない、と思ったのです。
シンポジウム本番は翌日から。
この日は、博物館裏でパーティー。
シンポジウムオリジナルのプロガノケリス・マグカップに
ビールを注ぎ、
炭火焼の肉、ソーセージを楽しむ。そして周囲は
錚々たる古生物研究者の皆さん。贅沢なまったり感。
日本からは、平山さんと、高橋さん(岡山理科大学)のお二人が参加・発表。
SVPですでに顔馴染みの方も居られるので、ちょっと場違いな
肩書の私でも声を掛けて貰えたり、他の方に紹介して頂けたり。
テュービンゲン大学古生物学博物館。
去年訪れた時は改装中だったのですが、それが完成。
去年はその素晴らしい展示物に驚きましたが、
今年はそれに展示の美しさも加わり、さらに魅力的な
博物館になっていました。
これも今回の旅行の目的の一つ。
右下はリストロサウルス、左上はディメトロドン。
残りの2体は、去年はキャプションが無く、名前が判らなかったのですが、
今回ステナウロリンクスと判りすっきり。
スタレクケリア。去年はこの角度で画像が撮れなかったのです。
こういうのもあったりしますが、、、、
ブラキオサウルスではなく、ギラッファティタンになっています。
その他のキャプションも、専門家が見ても、しっかり最新の研究が
盛り込まれた納得の内容だとか。
約30年前に出版された「世界の博物館シリーズ・ヨーロッパ自然史博物館」
での紹介や、約17年前の「恐竜学最前線」での金子隆一氏のレポートと
見比べても、展示物自体はそれほど大きく入れ替わっては居ないようです。
が、定期的な内装の改修や、時代に合わせキャプションを更新する事で、
常に研究の進展に耐える展示を見せている、そんな博物館に感じました。
フレデリック・フォン・ヒューネやアドルフ・ザイラッハー等
世界的に著名な古生物学者が在籍し、今でも古生物学では
名門校、という威厳と自信も伝わってくるようです。
ちなみに、見学は自由。入場料は必要無し。
ただし、大学内施設なので日曜は休館です
(念のため、訪問の際は事前に確認を)。
ドイツ編続く
次回予告
看板(?)に逆の意味で偽りあり!
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