古生物復元セミナーatきしわだ自然資料館

2010年12月22日 / イベント・教室・講演


12月18日、午前中は各メディアでの報道にもあった通り、きしわだ自然資料館へのモササウルス化石寄贈の記者発表があり、会場には報道関係者が沢山。こういう機会に居合わせられたことは良い経験になりました。
で、午後からは「古生物復元セミナー」
トップバッターは、今回の特別展「モササウルス」監修の
小西卓哉さん(カナダ王立ティレル博物館)。

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モササウルスの最新研究の話をがっつり。
小西さんには、毎年SVPでモササウルス情報を伺うのですが、やはり学会中は研究者さんはお忙しいとの事で時間はそれほどゆっくりと取れないのですが、今回は前日の昼食・夕食も御一緒出来て、じっくりとお話出来たのが本当に楽しかったのです。

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次は、特別展のメインビジュアル担当の小田隆さん
3番目は私。マチカネワニ復元模型製作の話をしました。

マチカネワニ
自分の発表中の画像が無いので、マチカネワニ模型の画像を。

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 4番目は北川さん(京都大学大学院博士後期課程)のナウマンゾウについての発表。学会や古脊椎動物ゼミでの北川さんの発表を聞いていて非常に分りやすく、話も上手い、それにきしわだ自然資料館にある唯一の古脊椎動物の全身骨格がナウマンゾウという事で講演をお願いしましたが、これがもう見事。あれだけの研究内容を盛り込みつつも、ちゃんと笑いが取れ、しかもこちらの希望通りの趣旨に纏めて下さいました。古生物、特に哺乳類を復元する時には性差によるプロポーションの違いをしっかり把握してほしい、という提言は私達のような仕事をする人間には重要なものでした。

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 5番目はA.E.Gさんこと藤森さん。趣味として、しかし研究や資料等をしっかりと取り入れた古生復元の楽しみ方をお話して頂いたのですが、、、もーなんていうか、あれほどの話術の持ち主とは!セミナーの発表というより、藤森トークショーといっても良いくらいの会場の沸きっぷり。結果的にセミナーのトリとしての仕事を見事にこなしてくれました。
講演終了後は、特別展会場に移り小西さんその他のよる特別解説。
その様子はこちら
 この日の古生物復元セミナーは、小西さん、小田さんによるモササウルスに関する発表はもちろんですが、きしわだ自然資料館に関係する古生物を題材にした発表、そして私が話を聞きたい人、私が話をしたい事を発表する、という極めて個人的な希望で企画したものでした。また、恐竜のような大物が無くても、地元で見つかっている化石を題材にするだけでも十分面白い集まりが出来るのでは、という意図もあったのです。一方で、こういう企画ではあまり人は集まらないかもしれないな~、という心配もあり、講演者の方には「ほんと少人数の集まりになるかと思うので、、、」なんて弱気な事も言っていましたが、結果的には会場はほぼ定員一杯。資料館に初めて来られた方も結構居られ、嬉しい限りでした。今回のような豪華なメンバーはなかなか難しいですが、今後もこういう集まりが開催出来れば良いな、と思っています。
という事で、次回に続く。

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