豊橋市立自然史博物館&化石研究会例会
2009年11月22日 / 化石研究会, 博物館・特別展見学, 学会, 恐竜・古生物
21日
豊橋市立自然史博物館へ。
2003~2008年に掛けて行われたリニューアル展示を
見るのは初めて。
見学&画像撮影に時間が必要なのを考えて、
開館時間直後に入館。
ティラノ・トリケラ
バージェス動物群・三葉虫
単弓類(哺乳類型爬虫類)コーナー
左端の全身骨格はリストロサウルス、
右端はスクトサウルス幼体
中生代ホール
プテラノドン、ステゴサウルス、ユアンモサウルス、
タラソメドン、ドリコリンコプス等など
プシッタコサウルス、アーケオケラトプス、
プロトケラトプス
孔子鳥・始祖鳥
ドリコリンコプス
海棲爬虫類はこうして天井から吊るされて
展示されている場合が多く、なかなか全身を真横から
撮影するのが難しかったりするのですが、
ここはちょうど良い所に階段があるので、その点
助かりました。
個人的にヒットはこの化石カメ・
タクソケリス Toxochelys
化石カメの全身立体骨格って国内では結構珍しいんです。
真下と真正面の2か所から見られる配置が嬉しい。
おまけに、この日、化石カメと言えばアノ先生、の
平山廉先生が来られていたので、この展示を前に
いろいろと解説して頂けるオプション付き。
平山先生ももう心得たモノで(?)、私の知識に合わせて
本当に基本的な解説に加えて、模型にすると
面白そうなポイントまで指導。
こういう話聞いちゃうと、造りたくなるんですよね~。
あと、是非見逃さないようにして頂きたいのが
コレ。化石二枚貝、シカマイアの新旧復元模型。
恐竜だけではなく、他の古生物も当然研究の進展と共に
復元が変わっていく、というのが良く分かります。
さて、この博物館のリニューアルされた
古生代・中生代の展示には小田隆さんの作品が
多数使われている、というのは聞いていたのですが、
実際に見てみると、多数どころか何所見ても
これでもか!と小田作品状態。
そのほんの一部。
やはり一番目立つのはエドモントサウルスホールの壁画
このホールには、エドモントサウルスのミイラと全身骨格が
展示されています。全身骨格は実物の化石が使用されている
非常に貴重なモノ。
この博物館はスペースのほとんどを古生物に
充てた展示構成で、展示標本数も質も相当なものです。
また、極力他の博物館と被らない標本が選ばれていたり、
展示の見せ方にも様々な工夫がされています。
交通の便も良いですし、遠方からの見学でも
十分にその価値があると思います。
午後からは、館内で開催の
化石研究会例会シンポジウム「古生物の復元」。
今回は古無脊椎動物と古植物の復元に関する内容。
どちらも私にとってはほとんど知識の無い分野だけに、
研究の最前線ではどういう流れになっていて、
どういった復元が行われているかを知る事が出来る
良い機会になりました。
で、もちろん夜は懇親会。
シンポジウムで講演された方とも、ゆっくりお話が出来て
楽しかったです。
これで今年の遠出は終わりかな?