大恐竜展記念シンポジウム後編
2009年3月17日 / 恐竜・古生物
シンポジウム後編です。
お話中のポール・セレノ氏と平山廉氏。
パトリック・オコナー氏とboropinさん、所十三さん、私。
所さんは直筆イラスト入り「DINO2」をプレゼント。
「DINO2」は、日本語がわからなくても絵だけで
ストーリーがある程度把握出来るようで外国の方にも好評。
私もオコナー氏が研究されたマジュンガサウルスを
メインに作品を見てもらう事が出来ました。
今回のためにマジュンガサウルス、ちょっと塗装を
やり直して画像も撮り直したんですよね
(リンク先の画像は塗装修正前)。
と、今度はオコナー氏が私たちに紹介して下さったのが、
プレパレーター(化石のクリーニングや補修・復元の
専門家)のStony Brook大学ジョセフ・グロエンケ氏。
グロエンケ氏は、前日に大恐竜展会場で「スゴい!」と
盛り上がった、あのマジュンガサウルス頭骨の
クリーニングを手掛けている方。
早速作品のファイルを見てもらうと
マジュンガサウルスに興味を持って頂いたのは
当然なのですが、食いつきが良いのが海棲爬虫類。
で、試しに
「お気に入りの恐竜って何かあります?」と聞いたら
「恐竜、、う~ん、、、、、、ワニが好きなんだよね(笑)。」
なんか、妙にワニ好きのヒット率が高いなぁ。
所さんは彼にも「DINO2」を進呈。
絵を見て考証の確かさを非常に高く評価していました。
こういう反応を何回も見ると、英語版が無いのが
本当に惜しい作品です。
こちらは、「DINO2」を熱心に読む(見る、かな)
ロドルフォ・コリア氏とホアン・ポルフィリ氏。
お二人の本拠地である南米を舞台にした
エピソードが無いのが残念。
と、他にもいろいろありましたが、懇親会終了。
で、さらに図々しく2次会にまでお邪魔させて頂きました。
参加者はほとんどが内外の研究者で、すっかり研究者側に
馴染んでいるboropinさんは別として、所さん・横山さん
そして私の外野チームはすっかり気後れし
(おまけに皆さん英語で盛り上がってるし(泣))、
「じゃあ、我々は端っこのテーブルでひっそりやりますか」なんて
思っていると、そこへ何と真鍋真先生が!
「真鍋先生がこの席じゃマズいですよ~!」と言っても
「いやいや、良いですよ!」と。おまけに
最新の研究情報や、今回のシンポジウムの内容の解説を
非常に判り易く、じっくりとお話して下さいました。
最後の最後まで贅沢かつ充実した時間でした。
いや~、本当に楽しい2日間でした。
海外の研究者とはSVPで会う機会はあるのですが、
やはり学会という事で皆さん情報交換にお忙しそうで、
私の立場ではなかなか声は掛け難いもの。
セレノ氏なんて、まず捕まえられないですから。
こういう貴重な機会を作って下さった上に、
私のような研究者でもない人間を快く受け入れて下さった
大恐竜展関係者、シンポジウム関係者の皆さんには
厚くお礼申し上げます。
またこのような機会があれば、是非参加出来れば良いな、
と思いつつ、まずはそれまでにもうちょっと、
いやもっと英語どうにかしないとなぁ。
また気を引き締めて頑張ろう。半年後はSVPだし。