■日本古生物学会 at 京都大学

2016年2月5日 / 日本古生物学会, 学会


1月29−31日に京都大学で開催された日本古生物学会に
参加して来ました。

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初日夜の懇親会。



今回もRC GEARさんと一緒に出展をしました。

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今回は当社の企画で製作した古生物骨格復元模型を展示。


今回の学会で個人的に興味深い発表の1つはコリストデラ類のもの。
発表された研究者さんともお話出来ましたが、ワニとの比較、
原始的な仲間の形態(頭が小さく、首が長い)等、凄く面白いです

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画像はコリストデラ類の代表と言って良いチャンプソサウルス(国立科学博物館)。
頭骨を見る度に「昔、こういう形の布団叩きがウチにあったなぁ〜」と。

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アメリカの学会で購入した、チャンプソサウルス頭骨ピンバッジ。

ヘスペロルニス類の話も面白かったです。学会では、図鑑やネットではあまり情報量が
多く無い古生物の事が、その分野の専門家からの「直送」で学べるのが嬉しいです。
そうして得た情報はネット上や書籍等の情報の取捨選択の基準にもなりますし。

高校生の発表もどんどんレベルが上がって来ました。
というか、高校生でタルボサウルスの脚の研究とか、凄い世の中になったものです。
小学校での古生物教室を行った際の反応等を纏めた発表もあり、
これは私の普段のワークショップの仕事にも繋がるもので、勉強&参考になりました。

学会発表については、こちらの予稿集を。

・・・・

初めて参加した古生物学会が10年前(2006年)の京都大学での学会でした。
会場では10年前は発表者さんへの質問は愚か、声を掛けるのさえ緊張して
思うように出来なかった事を思い出しました。
またその頃は、「研究者さんと一緒に博物館に展示できるだけの
学術的価値のある模型を造ってみたい」というのが目標でしたが、
あれから10年経ち、博物館展示の模型製作の夢が叶っただけでなく、
一緒に海外の学会に参加したり、海外の研究者さんに博物館を案内してもらったり、
国内外の著名な先生方と講演をしてボタン鍋も食べたり
一緒にアメリカの学会に参加した学生さんに宿泊先のホテルで毎朝ワッフルを焼いてもらったり、
メイド喫茶に行ったり、SF大会に乗り込んだりと、まさかこんな事になるとは全く想像していませんでした。
未だに学会会場では緊張もしますし、気も使いますが、そういった緊張感も含めて
やはり楽しい場ですし、私の復元模型製作の仕事の上では重要な場所です。

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今回の学会でのミッションの一つ。
現在依頼で製作中の模型について、監修の先生との直接模型を見て貰っての
ディスカッション。
監修の先生はもちろん、他の先生からもその場で意見が貰えるのが
学会の良い所です。またクライアントさんや先生の許可さえあれば、
その監修の様子を他の参加者さんにも見てもらえたりしますし、
私の仕事の進め方を見てもらえる機会にもなります。





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