北九州市立いのちのたび博物館

2015年5月23日 / 博物館・特別展見学


北九州市立いのちのたび博物館を見学してきました。
2006年以来の9年ぶり。
2013年に恐竜・古生物展示をメインに大規模リニューアル
されています。

恐竜・北九州1
メインホール。
これだけの数の骨格を上から見下ろせる、という展示は
国内外でもなかなかありません。
一番大きい竜脚類は、ここのメインでもあるセイスモサウルス
(現在はディプロドクスの1種とされていますが)。

ティラノサウルス北九州
リニューアルの目玉・ティラノサウルス”スー”レプリカ全身骨格。
レプリカの常設展示は世界でここだけ。
この展示に尽力された先生に、その経緯もいろいろと伺えました。
レプリカとは言え、凄いモノが日本に来たんだなぁ、と。

北九州.ティラノサウルス.スー.2
シカゴ・フィールド博物館のオリジナルとは、微妙にポーズや
細部の組立が変えられています。

ティラノサウルス.スー.北九州
このアングルの画像は、オリジナルのあるシカゴ・フィールド博物館でも
撮れないはず。
またシカゴのものに比べ、左右の肩幅が狭くなっています。
このあたりはより新しい復元版になっているとも言えます。

北九州.ティラノサウルス.ギガノトサウルス
ティラノサウルス”スタン”とギガノトサウルス。スタンはスーより若干
小さいとは言え、最大の肉食恐竜の候補に挙る2種が並んでいて、
しかも上からも見られるというのはかなり珍しい
(個人的には他に知らない)展示です。

モササウルス.ティロサウルス.北九州
モササウルス類・ティロサウルス。これも国内では珍しいです。

プロトプテルム.ペングンモドキ.北九州
今回の見学の裏本命がコレ。
プロトプテルム類の復元骨格が2タイプというのも、泳いでいる
ポーズというのも他で見た事がありません。

th_DSC00412.jpg
海棲ワニ・ステネオサウルス。
この大きさの海棲ワニの展示は国内では少ないかも。

シーラカンス.北九州.マウソニア
大型シーラカンスのマウソニア。
シーラカンスの立体復元骨格自体が珍しいのですが、
更にこの大きさ。この博物館の研究員でシーラカンスが
専門の薮本先生の監修で製作されたものです。
元々がセイスモサウルスをメインに、恐竜・古生物の展示が
充実していた博物館でしたが、リニューアルで更に展示物は
質・量共に充実。また、ここの魅力は何と言っても
セイスモサウルスが入っても余裕のあるメインホールでしょう。
広々とした空間を行進するように並ぶ数々の骨格は壮観。
それを上からも見下ろせるのも嬉しいです。
この空間は、国内だけではなく海外でも味わえる機会は
少ないように思います。
小倉駅からは在来線で移動ですが、乗車時間も15分ほど、
最寄りのスペースワールド駅からもすぐなので
遠くからでも訪れやすい場所です。

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