アジア恐竜国際シンポジウム

2014年3月29日 / 恐竜・古生物


福井県立大学、福井県立恐竜博物館を会場に
開催されたアジア恐竜国際シンポジウムに参加してきました。
3月21日
シンポジウム初日
s-DSCN0280.jpg
開会の挨拶
s-DSCN0281.jpg
懇親会。
リンチェン・バルスボルド氏の挨拶。
モンゴルの恐竜研究では世界的権威。
コンコラプトルやガリミムスなどの命名者でもあります。

s-DSCN0284.jpg
左から平山廉氏、Jin-Young Park氏(韓国恐竜研究センター)、
Sang-young Han氏。
Park氏とは、ネットではこれまでも交流があったのですが
直接会うのは初めて。ご自分で絵も描かれるので、
予想通り話が合い、楽しかったです。
韓国には今まで行ったことがないので、この縁を機会に
ぜひ行って見たいです。
懇親会会場では、抽選クジの景品に読売新聞社提供のタルボサウルス、
サウロロフスフィギュアが。私が原型を担当した商品です。

10152017_673333422708488_255284147_n[1]
そのサウロロフスをパスカル・ゴドフロア氏がゲット。
ベルギー王立自然科学博物館の研究者で、
オロロティタン等の記載命名者です。
ゴドフロア氏とは、メールでのやりとりは少しあったのですが、
以前ベルギーの博物館を訪れた際は、調査旅行中という事で会うことが
出来なかったので、今回が初対面。
その記念に一緒に写真を。しかも、たまたま近くに居られた
徐星氏も一緒という事に。
その後、タルボサウルス、サウロロフスを当てた方々から
サインを頼まれたのですが、こちらはこんな事になるとは思わず
完全に油断してお酒もそれなりに飲んでいて、ペンを持つ手が
震えたり。
翌22日
s-DSCN0294.jpg
昨日に続き、会場は福井県立大学
10152418_673887415986422_718289142_n.jpg
前日の様子の新聞記事に写ってしまいました。
しかも1面カラー。
シンポジウム会場にも記事が張り出されたので、皆さんには
「写ってたねぇ(笑)」と言われる事に。
研究者でも無い人間な上に、海外の研究者さんへ
作品を見せる他の参加者さんの通訳をしていただけなのですが、
当のその参加者さんは顔が写っていないしで、
ちょっと気まずかったり。

s-DSCN0291.jpg
その新聞記事の写真の左に写っていた
ロシアから来られたIvan yu.Bolotsky氏に頂いた
オロロティタン・ポストカード。
Bolotsky氏はオロロティタンの研究チームの一人で
今回のシンポジウムではアムール川流域で発見された
ティラノサウルス類の歯の発表をされました。

s-DSCN0296.jpg
休憩場所。参加者の人数にちょうど合った広さと
ポスター発表の場所も一緒という事で、多くの交流の
機会が持てる場所でした。

s-DSCN0299.jpg
2日目のパーティ
23日
会場は福井県立恐竜博物館。

s-DSCN0321.jpg
毎回、夏~秋の特別展期間中に来ているので、
この時期は始めて。天気も快晴で周りの景色も綺麗でした。
シンポジウム参加者には、フクイラプトル、
フクイサウルス、フクイティタン等の模式標本や
エウヘロプスの頭骨&首のレプリカを展示。
貴重な模式標本は勿論ですが、個人的には
思い入れのあるエウヘロプスのレプリカを
至近距離で観察出来て嬉しい。

s-DSCN0352.jpg
シンポジウム記念の一般講演の後は
シンポジウム参加者向けのミュージアムツアーに参加。
化石クリーニング室や、レプリカ製作室の見学も出来ました。

s-DSCN0332.jpg
シンポジウムに合わせて開催の特別展示の一つ、
スコミムス全身骨格。
以前のものから、ポーズや頭骨が変更されています。
特に頭骨はタイラー・ケイラー氏が復元した新バージョン
実はこの頭骨、以前シカゴ大学訪問の際、製作中のものを
見せて貰っており、前バージョンとの違いに驚いたのです。
一般公開までは、その存在は秘密という事で
その間、スコミムスは製作候補に入れられませんでした。
2年ほど前に一般公開になりましたが、実物を見るのは
初めて。これでやっとスコミムスが造れます(時間があれば、だけど)。
SVPほどの規模ではありませんが、それでもアジアを中心に
世界中から著名な研究者があつまる国内では稀有な
機会でした。また基本的にアメリカが開催地のSVP
とは参加研究者の顔ぶれが違うのも新鮮です。
これもアジアの恐竜を題材としたシンポジウムならでは。
また、発表内容も、それぞれの研究者が大ネタを用意してきたな、
という濃さ。某研究者さんも「これだけインパクトのある
発表が多い学会はなかなか無い」と驚くほど。
次回はタイ・バンコクで開催との事。
出来れば参加したいと思っています。
シンポジウムの発表の様子や、発表内容について
ネットでの報道を以下に纏めておきます。
恐竜研究、新説が続々 県立大で国際シンポ
アジア恐竜協会 初シンポ 6か国の研究者発表
「肉食恐竜は群れていた」 勝山でアジア国際シンポ
中国の徐星教授が口頭発表 恐竜シンポ

■プロフィール

■カテゴリー

■アーカイブ

TOPへ戻る