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SVP2009inブリストル まとめ

2009年10月8日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2009・ブリストル

例年、SVPでは4日間の日程の中で3日間は
パーティーやオークションで夕食が出るのですが、
今回はその食事が無いということで、
食事は各自調達。その分、例年よりもいろんな
お店で食事する事になりましたが、その割には
ハズレ率は低め。でも、これはブリストルには
美味しいお店が多いというより、
学会参加者同士で美味しいお店の情報を
ちゃんと共有していたから、という事が大きいですね。
実際、一人でふらっと入ったお店の料理は
かなり残念な味だったし。
もちろんバッチリハズレも引きましたが、
他の学会参加者と大勢で食事する事が多かったので、
ハズレ料理を引いても皆でつつき合って
話のネタに出来るので、その分気分は楽だったかな。
でも、あれが1人とか2人くらいで食べろと言われたら、
そりゃかなり凹むでしょうね。量も多いし。
まぁ、明らかに食材がオカシイとか、お腹壊す、なんて事は
無かったので、ある意味純粋に安心して不味さを楽しめる、
これはこれで旅の楽しみだったんでしょうね。
というか、ハズレが一つもなかったら、それはそれで
イギリスに行った実感が湧かなかったかも、だし。
そうそう、ホテルに付いていた朝食、これが美味しかったんですよね~。
特に焼きたてワッフルにラズベリーソース。
凄くシンプルなんだろうけど、「幸せ」を味にしたら、
きっとアレだと思う。
ああ、マッチの炎の中に、あの時のワッフルが見える、、、。
ブリストル大学出てすぐのハンバーガー屋も
かなり美味しかったですし、他にも美味しいお店はあったんですが、
そういう所が他に比べて特に込み合っている様子でも無いのが謎。
・・・・・・・・・・・・・
SVP参加は今年で4回目。これまでの北米での開催とは違う
イギリスが会場、私にとっても初ヨーロッパという事で
勝手が違うところもあり戸惑う部分もありましたが、
参加回数を重ねた事で知り合いも増えていて、
やっぱり楽しいSVPでした。
毎回の事ですが、今年も日本人研究者・学生さんには
本当にお世話になりました。
ブログには書ききれていませんが、通訳して貰ったり、
発表の内容を解説してもらったり、いろんな方を紹介して下さったり、
とにかく日本人研究者・学生さんのお陰で
SVPが何倍も楽しくなっていると思います。
さて来年は会場はアメリカに戻って、ピッツバーグでの開催。
ピッツバーグと言えば、あのカーネギー自然史博物館!
中生代展示は近年リニューアルされて、ネットで画像を
見るだけでもワクワクします。もちろん来年も参加の予定。
また1年、SVPで何か面白い作品を皆さんに
見せられるように頑張らなければ!

ブリストル市立博物館 その2

2009年10月5日 / 博物館・特別展見学, SVP2009・ブリストル

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プラテオサウルス。
三畳紀の大型陸上動物ということで
有名な恐竜ですが、日本ではなかなか全身骨格に
御目にかかれません。
スケリドサウルスファミリーコーナー
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スケリドサウルスは、初期の装盾亜目に属する恐竜、
つまりステゴサウルスやアンキロサウルスのご先祖様の
系統になります。
イギリスでしか見つかっていません。
成体が1体、若い個体(亜成体?)が2体展示されています。

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成体の標本。
上から上半身~胴体~後肢からしっぽ。
ほぼ全身の骨格が完全な上に、体全体を
びっしり覆う装甲も保存されており、
さらには一部皮膚の痕もあるという
至れり尽くせりの(?)標本。

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頭部。植物食ですが悪そうな顔です。
骨格が悪そうでも肉付けたらそうでも無いかも、
とも思いますが。

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亜成体 その1
頭は見つからなかったそうですが、
それ以外はかなりの保存状態。

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亜成体 その2
こちらは頭も一部見つかっているようです。

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復元模型。
足もとに
「私は壊れやすいから、さわらないでね」と。
このスケリドサウルスコーナーや、先ほどのプラテオサウルスは、
比較的最近新設されたと思われます。

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地質コーナーは、小規模ながら各年代一通り
展示があります。画像はその一部。
復元模型はレトロ風味。
でも、明らかに骨格と違う適当な形になっていたり、
関節が外れているようなものが無いのは流石。
それに、画像のような模型と標本を組み合わせた
パノラマな展示は、模型を造る者としては
かなり羨ましい。こういう仕事、やってみたいですね。

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ブロントサウルス! トラコドンもいました。
(現在、ブロントサウルスはアパトサウルスに、
 トラコドンはエドモントサウルスになっています)
模型や、標本のキャプションに古さは感じられますが、
その当時としては非常にしっかり作られたものと思いますし、
全体の統一感、雰囲気が魅力的なので、
見る側が「分かって」いるのであれば、これはこれで良しかな、と。
ヨーロッパの歴史を感じさせる建物の、人もまばらな
展示室で聞こえるのは自分の足音だけ、というシチュエーションは、
それだけでなんとなくその場所に長く留まってしまいます。

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3階にプラテオサウルスが見えます。
その下が、前回紹介した海棲爬虫類コーナー。
魚竜を見て、
「ダイナソー!」と叫ぶ子供に
「そうね~、恐竜よ~、大きいわね~」とお母さん、
というのは世界共通ですな。
そのすぐ隣では、そんな間違いを絶対にしない
専門家が世界中からワンサカ集まってる訳ですが。
次回は、今年のSVPレポートのまとめです。
>「世界の恐竜博物館見聞記」ホームへ

ブリストル市立博物館 その1

2009年10月2日 / 博物館・特別展見学, SVP2009・ブリストル

今回のSVPでイアンタサウルスのポスター発表を発見。
「わ~、やっぱSVPってスゲ~や~」なんて楽しんでたら、
発表者は、去年のSVPのア-ティスト発表の時に、
私のコティロリンクスをベタ褒めしてくれた方でした。
ブリストルから帰国後メールをすると、
資料の協力を申し出て下さった上に、
「追伸 君のコティロリンクスは私にとって
 ワン・オブ・ザ・ベスト古生物造形です!」と。
コティロリンクスの魅力って、、、、。
ともあれ、良いペリコサウリア仲間&情報源が出来て
嬉しいです。
、、、プセフォデルマも気に入ってくれたそうですが。
・・・・・・・・・・・・・・
さて、ブリストル市立博物館です。
正しくは
Bristol’s City Museum and Art Gallery
自然史だけでなはく、歴史や美術などの展示もある
博物館です。
今回は、古生物関係を紹介。
海の竜~魚竜とそのお友達~
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魚竜 テムノドントサウルス幼体
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魚竜の化石といえば、この後にも幾つか紹介するような、
平面になってしまったものほとんどなのですが、
これは立体的に保存されていた珍しい標本。
頭が大きめなのは、幼体だからでしょうか。
グレンデリウス
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聴きなれない名前なので、調べてみたら
今はブラキプテリギウスという事らしいです
、、、、、ブラキプテリギウスも初耳なんですが、、、。
良い名前なのになぁ、紅蓮デリウス。
後ろにある復元画は著名な古生物画家・
ジョン・シビック氏によるもの。
エクスカリボサウルス
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頭部から前ヒレの部分。
名前の語源はカプリコーン・シュラの必殺技から、、、
じゃなくてアーサー王伝説のエクスカリバーから。
レプトプテリギウス
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レプトプテリギウスって、今は属名としては無効、
レプトプテリギウス属に含まれていた種は、
レプトネクテスかテムノドントサウルス、
スエヴォレヴィアタンになってるらしいです。
今回、知らない名前続出。
レプトネクテスは立体骨格が上野・科博にありますね。
こちらの復元図もジョン・シビック氏の作品。
デカくて迫力あります。
イクチオサウルス。代表的な魚竜です。

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後ヒレのあたりに矢印がありますね。

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これ。さらに拡大
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胎児の化石です。
魚竜には、出産中のまま化石になった標本もあり、
また骨格の作りから上陸は無理だろう、という見方から
卵胎生だったと言われています。
頭が大きくて首が短い首長竜・プリオサウルス頭部
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保存状態が非常に良い標本です。

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復元模型。良く出来てます。
眼や歯の細部の表現にはちょっと疑問もありますが、
プロポーションはまさにプリオサウルス。
こういう作風、好きです。
サイズも、いつもの私の作品とほぼ同じですし。
恐竜、その他は次回。
>「世界の恐竜博物館見聞記」ホームへ

SVP2009inブリストル 戦利品編

2009年9月29日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2009・ブリストル

今回のSVPで、買ったり貰ったり落札したりの物を。

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タイラー・ケイラーさんがエリンさんに
事づけてくれていた雑誌。
タイラーさんの仕事が紹介されています。
「(SVP)頑張ってください!」と、
ローマ字で書かれたタイラーさんからのメッセージが。

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SVP参加者、先着700名にプレゼントのダーウィン本。
イギリス開催ならではですね。

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赤色の表紙はジュラ紀前期の翼竜・Dorygnathusと
Campylognathoidesの論文集。
このシリーズはAmazonでも買えるんですが、
価格が高い上に、内容は硬派な(つまり文字ばかりの)場合もあり、
迂闊に手が出ない。
今回は、SVP会場で実際に内容を確かめられた上に、
閉場間際には随分値引きされていました。
こうやって、ネットで買おうかどうか迷っている
洋書を実際に内容を確認出来るものSVPの楽しみの一つ。
茶色の表紙はドレパナスピス(俗に言う甲冑魚の1種)モノグラフ。
今回、甲冑魚をメインに、化石魚類の本を探したのですが、
内容的にも価格的にもちょうど良かったのはこれ一冊だけでした。
ドレパナスピスは科博に良い展示がありますから、
それとこのモノグラフで資料としては十分かも。
CD-ROMは、今回出展していた骨格標本レプリカ制作販売会社・
TPIの商品カタログデータ。
TPIスタッフに顔を覚えられていた小田隆さんが
私の分までゲットしてくれました。
内容は、商品カタログと言うより、美しい古生物骨格写真集。
あそこのアレもここが造ってたんだ!と驚くことも。
その気になればセイスモサウルス(というか、今は
ディプロドクスの大型種という事になってますが)

全身骨格も購入出来ますよ!
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展示模型制作会社・10tonsの作品カタログ。
大判の作品写真が入っています。
画像にもある、ダンクレオステウスの実物大模型が
今回のランツェンドルフ賞受賞作品。

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「ARCHAEOPTERYX」
タイトルそのまま、一冊まるごと始祖鳥本。
去年のSVPでは英語版に先駆けてドイツ語版が
販売されていたのですが、今回は英語版も販売。
私が購入したのが会場での在庫最後の一冊。
去年ドイツ語版を購入した小田さんも、英語版の
通販を頼んでいました。

こちらからネットでの通販も出来るようです。
著者のPeter Wellnhoferは、「翼竜」(平凡社)
著者でもあります。そういえば、全体の構成や
図版・文章の充実ぶりが2冊に共通しているような。

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原始的なテリジノサウルス類・ファルカリウスの
左手骨格レプリカ。レプリカ制作で有名なガストン社製。
オークションで落札しました。
私のSVPオークション初落札品。
落札後、皆さんに見せていると、研究者さんが
テリジノサウルス類の特徴を解説して下さるという、
ちょっと嬉しいオマケ付き。

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今回のウエルカムパーティーの会場になった
博物館のショップで購入の、ティラノサウルス型製氷皿。

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最後に、打ち上げパーティー恒例の
ネームカード交換でゲットしたカード。

今年の科博での恐竜展のシンポジウムで
お会いしたジョセフ・グロエンケさん
のカード。
エリンさんとカードの交換をしたらこれに
なりました。なんか、今回の運営委員の
エライ人だったみたいですね。
私なんかが交換頼んだら、
エリンさんにも御本人にも悪かったかな?
まぁ、英語に不慣れな日本人って事で、
多少の空気読めないところは
勘弁してくれるでしょう。
今回は北米から海を渡ったイギリス開催という事もあってか、
書籍店の出店が少なめで、さらに標本レプリカ販売も無し。
ちょっと寂しい感じでしたが、やっぱりそれでも面白い
買い物が出来るものです。
次回は、ブリストル市立博物館編です。

SVP2009inブリストル 6

2009年9月29日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2009・ブリストル

SVP 4日目 その2
研究発表はすべて終了。
後は各授賞式と打ち上げパーティー。
今回は、授賞式に例年のようなコース料理は
出ないという事で、式の前に会場近くのレストランで食事。

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皆さん、ご自分の発表も無事終了。
ひとまずお疲れ様でした乾杯。
授賞式会場へ
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学生のポスター発表の中から選ばれるコルバート賞を
木村さん(サウザン・メソジスト大学博士課程)が受賞。

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去年の平沢達矢さんに続き、日本人が2年連続受賞の快挙!
おめでとうございます!
ちなみに、今回で69回目のSVPの歴史の中で、
日本人受賞は木村さんで4人目。
コルバート賞は去年からStudent Poster Prizeより
名称が変更された賞なんですが、その名称変更後
第一回、第二回が日本人受賞という事に。
ノーベル賞日本人受賞も、イチロー9年連続200安打も
素晴らしいですが、、日本の古生物ファンなら、
この受賞を喜びましょう!
古生物アーティストに与えられるジョン・ランツェンドルフ賞は
2D部門はBob Walters and Tess Kissinger
3D部門は、今回SVP会場にも出展していた10tons
サイエンティフィック・イラストレーション部門は
うっかりメモするのを忘れてしまいました。
授賞式の後は打ち上げパーティー。

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左は仲谷さん、右はラタナホーン・ハンタさん
Research Institute of Petrified Wood and Mineral Resources, Muang, Thailand)。
ハンタさんは日本にも滞在されていたそうで、
日本語も上手。
タイでは、長鼻類、つまりゾウの仲間の化石が
多数産出しているそうで、私のデイノテリウムに
興味を持たれて、仕事場のボスに見せたいと仰るので
作品ファイルの写真を差し上げました。
というか、仲谷さんがそういう風に
上手に話を持って行って下さったんですが。
ありがたい事です。

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テラス席に集まった皆さんで記念撮影。
私が撮影しようとすると
「今回、自分の写真ほとんど
 撮ってないでしょう! 最後くらい撮らないと」
と、皆さんにツッコまれ&気を使われてしまいました。
自分の写真撮らなかったのって、単に
カメラ渡して、「ここがシャッターボタン、ここで
ズーム調節」とか説明して、なおかつその間、
皆さんを待たせてしまうのが、なんか面倒だっただけ
なんですけどね。さらに、今回は小田さんと
別行動の時間がかなり多かったので、
とっさに撮影をお願い出来る人もいなかった訳で。
でも、それはそれで結構楽しかったんですよ。
次の日は、午前8時のバスで空港へ。
空港ではSVP初日に貴重な未発表標本の画像を
見せてくれたアンジャンさんとばったり。
06年のSVPで知り合って以来、何かと親しくして貰っているにも
関わらず、毎回2人での記念撮影をし損なっていて、
今回も会場ではタイミングを逃し残念に思っていた所でした。

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「もし資料で困ることがあったら、遠慮なくメールしてくれたら良いよ。
 忙しくて返事が遅れたり、うっかり忘れたりもあるかもしれないから、
 その時は、催促のメール送って下さい」と。
飛行機はブリストルからアムステルダムへ。
アムステルダムで空港内をバスで移動中、
同じ便だった小西卓哉さん(ロイヤル・ティレル博物館)に
ご専門のモササウルスについてのお話を。
毎年、SVPで小西さんから伺う話が、私にとっての
貴重なモササウルス類情報になっています。
今年も最後の最後にお話の機会が持てて良かったです。
さて、アムステルダムでの乗り換え待ちの時間に食事。

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今回の旅、最後の乾杯。
左から仲谷英夫さん(鹿児島大学)
江木さん(京都大学霊長類研究所)、
小田隆さん。
今回のSVPでは、仲谷先生には出発から帰国まで、
何かとお世話になりました。
ブログの記事になっている事も重々承知で、
画像を撮ろうとすると「こっちのアングルからのほうが
雰囲気良いよ!」と移動してくれたり、この画像の時も
ちゃんとグラスのハイネケンの文字がこっちに向くように
して下さったり。
一応、断っておきますが、今回のレポート見ると
仲谷先生がビール飲んでるシーンが多いと思われるかも
知れませんが、SVPではこれが普通なんですよ。
というか、外国の人はもっと凄い量飲んでるはず。
特に今回はイギリス開催という事で、
ビール好きは楽しかったんでしょうね~。
という事で、レポートはこれで終了。
出来る限り確認しながら書きましたが、
まだまだ不慣れなもので、レポートに登場して頂いた方の
名前や肩書、また英語が聞き取れていないが故の
間違いなどに気づかれた方がおられましたら、
ご連絡下さい。
次回は戦利品編です。

SVP2009inブリストル 5

2009年9月28日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2009・ブリストル

SVP 3日目 その2
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ホテルの近くから、ブリストル大学方向。

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展示模型制作会社・10tonsの作品。
スタッフの方とも話が出来て、立派な作品ファイルを
頂いたり。また、こちらの作品ファイルをお見せしたら、
コティロリンクスとイグアノドンを非常に気に入られた様子。
イグアノドンのような地味な作品を褒めて頂けると
かなり嬉しかったり。
会場の一角で作品を広げている方がいたので、
覗いてみると古生物イラストレーター・Lulas Panzarinさん。
声を掛けてみると、初対面なのですが、
向こうは小田さんの事をすでにご存じ。
イタリアの方という事で、イタリア産の
古生物であるプセフォデルマの画像をお見せすると、
アーティストと一緒におられた研究者の方が見て
「これ記載したGiovanni Pinnaは知ってるか?」
「Pinnaさんの論文を資料に造ったから、画像を
 送ろうと思ったんだけど、アドレスが分らなくって」
「彼はもう退官しちゃったんだよ。でも、私に画像を
 送ってくれれば、見せておくよ」と、思わぬ展開。
「Pinnaさんのいたミラノの博物館って言えば、
 ベサノサウルスの出来の良い復元模型がありますね」
「ああ、ベサノサウルスは私が記載したんだよ」
ホテルに帰ってから頂いた名刺を確認すると、
先日、スピノサウルスの製作で参考にした論文の著者
さらにはスキピオニクスの記載者で、
「Dinosaurs Of Italy」の著者でもある
クリスチアーノ・ダル・サッソさんじゃないですか!
次の日、改めてご挨拶しておきましたが、
こういう事にすぐ気がつかないとは、
私もまだまだ勉強不足です、、。

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右がダル・サッソさん。
この日の夜は、毎年恒例オークション。
オークション会場では、オタワでのSVP以来、
3年ぶりにマーク・ハレットさんと再会。
たまたま私のオークション出品作品の近くで
出会ったので、それを見て貰う事が出来ました。
その私の出品した作品は、
六甲昆虫館標本箱入りティクタアリク。
落したのは、新谷明子さん(フィールド博物館)。
ちょうと近くを通りかかったカイル L. デービスさん
(サム・ノーブル博物館)も一緒に記念撮影。

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今年は小田さんの作品がライブオークションに
選ばれていました。その様子は小田さんのブログを。
SVP 4日目
この日は、午前は獣脚類、午後は竜脚類の発表。
どちらにも復元に関する発表が幾つか。
個人的には、今回のSVPの口頭発表の中での
山場の時間帯。全部理解出来なくとも、とにかく集中して聴講。
少しでも理解が出来れば、それを取っ掛かりに
同じ発表を聴いている知り合いの研究者さんに
質問をして確認したり。
ポスター発表会場。

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對比地孝亘さん(東京国立科学博物館)による
アビミムスの前肢に関する発表。

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Watanabe Akinobuさん(シカゴ大学)による、
ちょうど旬のネタであるラプトレックスの前肢に関する発表。
復元にも関わってくる内容です。

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犬塚則久さん(東京大学)によるアショロアの新復元の発表。
私が先日制作した作品で再現した姿から、
結構変わりました。いずれこの新復元版にも挑戦しなければ。
続く

SVP2009inブリストル 4

2009年9月28日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2009・ブリストル

無事、帰国しました。
今回は、会場とホテルが離れているため、
なかなかブログを更新するタイミングが
掴めませんでした。レポートのほうは、
最終日まできっちり続きますので、宜しくです。
・・・・・・・・・・・・・
SVP2日目 その2
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エキシビションホール。
専門書出版社に古書籍店、展示物制作業者等が
出展、販売をしています。
夕方からのデヴィッド・アッテンボロー氏
(Sirの称号を持ってるんですね)の
講演に参加されていた仲谷英夫さんと合流。
道々、お食事にいろんな方を誘っている内に、
総勢16人の大所帯に。

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こちらは中庭に陣取る主に年長者中心組。

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こちらは主に若手中心組。
ブリストル在住の方がお薦めされるだけあって、
店の雰囲気も料理の味も良く、
ブリストルという場所をしっかり堪能。
SVP3日目
午前中は真面目に発表を聴講。

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発表会場の一つ。高い天井に凝った装飾。
欧米人と思しき方が何人も同じように画像を
撮っていたので、向こうの方が見ても
趣のある造りのようです。
昼休み。前日に復元模型に関する発表をされた
エリンさんと合流。たまたま近くにおられた学生さんも
誘って一緒に昼食へ。

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左から小田隆さん、田原さん(マクギル大学博士課程)、
木村さん(サウザン・メソジスト大学博士課程)、
エリンさん。
エリンさんとは分野が同じだけに、いろいろと
話したい事はあるのですが、なかなか上手くそれを
英語に出来ない。学生さんが同席して下さったので、
いといろと助けて貰う事が出来たのがラッキーでした。
午後も少し真面目に発表を聴講。
毎年、ちょうど時差ボケが一番辛くなるタイミングに
設定される事が多く満足に聞くことが出来ないワニ類に
関するセッションを。やっと今年はキチンと聴くことが
出来ました(理解出来ているかは、また別)。
ポスター発表会場へ移動。

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鍔本武久さん(林原自然史博物館)による、
クマイヌの一種の歯に関する発表。

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仲谷英夫さんのイラン北西部で見つかった
ヒッパリオン類等の歯に関する発表。
質問者に解説中です。
アエトサウルス類に関する発表を発見。
これがまた、そのまま復元模型の資料にバッチリの内容。
ずっとデスマトスクスやその他アエトサウルス類が造りたくて、
でも資料面で困っていた私にはまさにお宝!
「私は復元模型造ってます。アエトサウルス類は
ずっと造りたかったんだけど、資料が十分になくて。
だから、あなたのこの発表、スゴイ重要!!!
マジすげー! ついでに、この発表に
使われてる復元画を描いたMatt Celeskeyとも知り合いだよ!」
とかなんとか大騒ぎしていると、
「この内容は近々、学会誌に投稿する予定だけど、
 メールしてくれたらデータ送るよ」と。
うおお! やった!!
続く

SVP2009inブリストル 3

2009年9月26日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2009・ブリストル

SVP2日目
この日の午前中の個人的な発表の目玉は、
エリン フィッツジェラルドさんの口頭発表。
エリンさんは、シカゴ大学で復元模型制作をされていて、
私や小田隆さんとの友人であるタイラー・ケイラーさんの
同僚。今年の科博で開催の恐竜展で展示された
ラジャサウルスの頭部復元模型を手掛けられています。
また、つい最近発表されたラプトレックスの頭部復元模型
お二人の作品。
今回の発表は絶滅ワニの復元模型制作に関するもの。
ただ出来る限り科学的な考証に基づいて復元するだけでなく、
その模型を使ってさらに研究や復元へのアプローチ
の幅を広げる、という感じの内容で、
シンプルな展示用模型を造るのが精一杯の私としては、
やっている事の差のあまりの大きさにショックを受けたり。
でも、純粋に楽しい発表でもありました。
エリンさんの発表の後、一人で会場すぐ傍の
ブリストル市立博物館に。ネットでチェックする限り、
古脊椎関係は海棲爬虫類くらい、しかもあまり規模も
大きくない感じで、あまり期待して
いなかったのですが、、、、、
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確かに規模は大きくないですが、非常に質が高い
魚竜メインの海棲爬虫類の展示。

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さらに、不意打ち、プラテオサウルス。

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そして、成体1体、亜成体2体の
スケリドサウルスコーナー!
ここらへんはまた後日、まとめて紹介します。
この日の夜は、ブリストル大学に在籍の
坂本学さんお薦めのパブで夕食を食べようという予定。
何故か仕切り役になってしまった私は、
事前にパブの場所を確認しに行くことに。
大きな道沿いだとちょっと距離がありそうだったので、
ショートカット出来ないかと試してみたんですが、
そのルートは公園を横切る事になり、さらにその公園が
丘を丸々取り込んだ造りなので、思わぬ運動に。
普通に道沿いに行くのが正解でした、、、、。

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でも、こんな風景を見ることが出来たので、
これもまた良し。天気も快晴でしたしね。
午後からは、ポスター発表会場へ。

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河部さん(愛媛大学院生)による
鳥類の脳の幅と容量の関係についての発表。
河部さんはこの研究で、6月に開催された日本古生物学会で
ポスター賞を受賞されています。 
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関谷さん(吉林大学)による竜脚類に関する発表。
「あれとあれがこんなに近縁なの?」なんていう、
系統関係には疎い私でも驚く内容もあり、これからの
研究の進展が楽しみです。
もちろん、初日に同じく、他にも
日本人発表者は何人もおられました。
今年は会場が狭い上に、人も多いので、
移動や撮影が結構面倒なんですよね。
あまり研究者さんに迷惑かけても何ですし。
と、会場脇のバーコーナーで、仲谷さん、
鍔本武久さん(林原自然科学博物館)を発見。

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ビール飲んでますねぇ。
私も席に加えて貰って、しばし休憩。
続く

SVP2009inブリストル 2

2009年9月25日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2009・ブリストル

SVP初日 続き
ポスター発表&出店業者会場へ。

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口頭発表会場より徒歩で数分。
例年のように、お目当ての口頭発表の合間に
ちょっとポスター発表を下見、というのが
今年は無理かも。

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池田忠広さん
(兵庫県立人と自然の博物館・画像右側)による、
白亜紀前期のトカゲに関する発表。
小田さんが持っているのはビール。
お酒飲みながらのポスター発表はSVPでは
基本です。
もちろん、他にも日本人研究者による発表が幾つも。
発表の邪魔にならないよう、他の研究者とのお話中には
画像撮影をお願いしないので、
なかなか上手くタイミングが合わない事も多いです。
出店業者会場で見つけた、
Adamu Stuart Smithさん(アイルランド国立博物館)に
ご挨拶。スミスさんはプレシオサウルス類専門のサイトを
持っていて、以前そこで私の作品を紹介して下さり、
メールでのやりとりは今までもあったのですが、
直接会うのは初めて。
今回のSVPでは、頭が大きく首の短いプレシオサウルス類と
言われるプリオサウルス類の中の、頭が小さくて首が長い種類
(なんだかややこしいですが、非常に面白い話なのです)に
関する発表をされていました。
幾つかプレシオサウルスの復元について質問すると、
私の拙い英語が相手では大変だったろうと思うのですが、
しっかり答えてくださいました。
さらに「もし日本製の海棲爬虫類のフィギュアで
欲しいのあったら、メールで教えてくれれば、
探して送りますよ。」と言うと、
やはり海洋堂の製品の事が話題に。
この日の夜は、毎回恒例のウエルカムパーティーなのですが、
今回は会場で食事が出ないという情報を仕入れてきた
小田さんの提案で、パーティー前に食事をする事に。

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すでに今回のレポートで紹介済みの方ばかりなので、
お名前は省略。

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こちら、ウエルカムパーティー会場。
例年は地元の博物館で、古生物の展示を見ながら
飲んで食べて、という趣向の事が多いのですが、今回の会場は
子供向けの科学館な施設。食事は出ませんでしたが、
アルコールは会場で販売。
で、やはり食事をし損なった日本人研究者の方も
おられたので、パーティー会場近くのレストランへ移動。

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かんぱ~い!
で、1日目終了。
なんだか、食べて飲んでばっかりだ。

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2009年9月24日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2009・ブリストル

今回は、関空からパリ・シャルル・ドゴール空港を経由して
ブリストルへ。
これまでのSVPでは、会場まではcorvoさんこと
小田隆さん
とほぼ2人だけ、だったのですが、
今回はパリ、ブリストルとそれぞれの空港で
日本人研究者と次々に合流。ブリストル空港からも、
最初はタクシーを考えていたのですが、前もってバスの
便を調べていた研究者さんに便乗させて頂く事に。

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午後10時30分頃、無事ホテルにチェックイン。
今回、飛行機とホテルの手配は私がやったんですが、
SVPの案内で予約していたホテルが、直前になって
金融危機の煽りでSVP開始までにオープン出来なくなり、
急遽他のホテルに振替になる、なんて事もあったので、
ちゃんと予約が確認できて、部屋に入れた時は
ホッとしました。
でも、ネット接続料がエラく高いんだよなぁ。
1日15ポンドは厳しい、、、、。
SVP初日
ここ数年はSVP会場はホテルなので、そのホテルに
宿泊すれば、ホテル内の移動だけでほとんど用事が
済んでしまうのですが、今回は会場がブリストル大学
という事で、宿泊施設とは別。また発表によって
大学内で会場が三か所に分かれているので、
これまで私が参加したSVPとは勝手が違います。

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ブリストル大学
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この坂道を下った所に宿泊先のホテルがあります。
毎日、この坂を登って会場へ登校(?)する事に。
初日朝一番は、いかにもイギリス開催らしく
メアリー・アニングの名前を冠した
海棲爬虫類シンポジウム。
復元に影響のあるような発表も幾つか。
尚、今回のレポートもそうですが、基本的に
学会での発表に関して詳しい内容は、このブログでは
書かない方針です。これは、発表によっては、
論文や報道などで公にされる前の、
扱いがデリケートな物もあること、
さらに私の英語力では確実に内容を正しく把握
出来ていない可能性が高いため、というのが主な
理由です。毎日、面白い発表が幾つもあるので、
それをお伝え出来ればな~、と思うのですが、
そこはご容赦下さい。

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発表の合間にロビーで歓談中の
日本人参加者の皆さん。
そこへBhart-Anjan Bhullurさん(ハーバード大学)登場。
挨拶も早々に、「これ、見せたいんだよ!」と
パソコンを取り出し、とある古生物の見事な標本
(未発表標本なので詳細は秘密)の
画像ファイルを続々と。
今まで怪獣映画の話がほとんどで、
古生物に関しては私の英語力の問題もあって、
あまり話出来ていなかったのに、ちゃんとわたし好みの
ネタを覚えてくれているのが嬉しいのです。

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昼食は、小田さん、鹿児島大学・仲谷英夫さんと、
ブリストル大学近くのハンバーガー店で。
お二人共すでにビール飲んでますが。
午後からも発表あるんですけど。
続く
小田さんのブログも合わせてどうぞ)。

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