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ベルギー&ドイツ 戦利品編

2012年6月21日 / カメ進化シンポジウム・2012, 学会, 2012年 ベルギー・ドイツ

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テュービンゲンで滞在したホテル HOTEL HOSPIZ。
去年のテュービンゲン訪問の際に
「もう一度ここに来る時は、街の中心の宿に泊まりたいな」
と思ったのですが、今回その希望通りの場所に泊まることが
出来ました。
すぐ傍が街の中心の広場、すこし歩けばホーエンテュービンゲン城
という立地。
部屋も綺麗で、朝食も充実、スタッフも親切です。
駅からは徒歩10分ほど。途中、石畳の緩い上り坂があるので、
大きなスーツケース引っ張っての移動はちょっと大変かも。
また、ほんの少し入り組んだ場所にあるので、
事前の地図のチェックと、駅の案内所や街のお店で道を
聞ける準備をしておくと良いかと。
勿論、テュービンゲンには、他にも駅に近いホテルや、
もっと価格の安いホテルもあります。
今回、シンポジウム参加者の方に伺いましたが、
それぞれ快適に過ごせたとの事。
テュービンゲンは大きな町では無いので、
シュトゥットガルトからの日帰りでも
大学の古生物学博物館と街の観光は十分楽しめるでしょう。
ただ、ゆったりと取る夕食や早朝の雰囲気は泊りがけならではの
魅力です。
・・・・・・・・・
戦利品、と言っても、単に博物館で
購入して来た物の紹介なだけですが、、、
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ベルギー王立自然科学博物館で購入。
左側3冊は、博物館の図録や恐竜ホール改装の様子を
纏めた物。右下の2冊はイグアノドン本。
左がフランス語版、右が英語版。フランス語は全く判らないの
ですが、表紙が綺麗なのでフランス語版も購入。

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ベルギー王立博の記念メダル。2ユーロ。
500円硬貨よりも大きく、デザインや造りもしっかりしています。

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左上はベルギー王立博で購入の古生物の描き方本。
モスコプスやエオギリヌスEogyrinusが載ってます、、、、
って、どういうチョイスなんだか。
その下はハウフ博物館で購入の化石種サメ・ヒポドゥスの小冊子。
右2冊もハウフ博物館で購入。博物館のコレクションが紹介されています。

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ハウフ博物館のポストカード。
見事な魚竜や海ユリの展示があるにも関わらず、要所要所で海ワニを
推してきます。もちろん、魚竜等のポストカードもありましたが。

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ゾルンホーフェン・ジュラ博物館のTシャツ。
左が始祖鳥・アイヒシュタット標本、右がジュラベナトル。

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左はジュラ博物館の始祖鳥バッグ、左は今回のカメ進化シンポジウムの
記念バッグ。

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カメ進化シンポジウム記念のビアマグ。
受け付けでコレを渡された時は驚きましたが、
決して大規模な集まりでは無いにも関わらず、
こういうものを用意してしまう主催者の意気込み&
楽しもう感が伝わりました。
というか、プロガノケリスがデザインされたビアマグなんて
もう二度と造られないんじゃないだろうか。
・・・・・・・・
これで今回のベルギー・ドイツ編のレポートは終了。
本当はもっと紹介したい展示物も多いのですが、
やりはじめるとキリが無いのでこの辺で。

ゾルンホーフェン・ジュラ博物館

2012年6月18日 / カメ進化シンポジウム・2012, 学会, 2012年 ベルギー・ドイツ

6月4日
カメ進化シンポジウムのツアーで、ゾルンホーフェンへ。
テュービンゲンからはバスで約3時間。

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ゾルンホーフェンは、何といっても始祖鳥が発見された場所として
数ある有名な化石産地の中でもトップクラスの知名度でしょう。
今回訪れたのは、その中でも始祖鳥・ロンドン標本が見つかった
場所だそう。
ゾルンホーフェンは石版画用の石材の産地として有名。
最初に発見された羽毛化石に付けられた
始祖鳥の学名・Archaeopteryx lithographica
(アルカエオプテリュクス・リトグラフィカ)の種小名は、
石版画=リトグラフィが語源になっています。

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採石場の一部が開放されていて、化石採集をする事が出来ます。
とはいえ、ホルツマーデンの時と違って、こちらはなかなか化石は
出ません。
研究者さんが集まっているので、何か見つかったのか?と
行ってみると、、、、
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「カメの甲羅の化石見つけました!
 皆さんで学名付けて下さい!」
この集まりならではのジョークです。
1時間ほどの化石探し(化石はほとんど見つからなかったようです)の後、
アイヒシュタットの街中に移動して昼食。

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街中を散策中に見つけた、建物の壁にあった画。
始祖鳥の翼です。

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昼食後は、ゾルンホーフェン産の化石を展示する
ジュラ博物館へ。丘の上にあるお城の内部の一部が
博物館になっています。

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入り口すぐ傍にあるオリジナルグッズ紹介。
そこで「あ、ジュラベナトルってココだったんだ!」
と、やっと気付く。

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その、ジュラベナトル。見事な保存状態。

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始祖鳥・アイヒシュタット標本。

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でも、一番人だかりが出来ているのはカメ化石展示。
こういう風景も、今回の集まりならではかと。

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確かに、見事な化石です。

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翼竜標本。

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ランフォリンクス。書籍等でお馴染みの標本。

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化石種との比較のため、オウムガイ等の現生の動物の展示水槽も。
綺麗に管理されています。

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丘の上のお城にゾルンホーフェンの見事な化石。
それが美しく展示されているという、その雰囲気だけでも
十分な上に、始祖鳥まであるという、小規模ながら贅沢な
博物館です。ここも私一人では自力で来るのは難しかったはず。
そこに研究者の皆さんと一緒に、バスでの快適な移動で来れたのは、
素晴らしい経験になりました。
ベルギー・ドイツ編、もう少し続きます。
次回は戦利品紹介編。
・・・・・・・

 
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ホルツマーデン・その2

2012年6月11日 / カメ進化シンポジウム・2012, 学会, 2012年 ベルギー・ドイツ

ハウフ博物館を満喫、もういろいろ満腹・満足と外にでると、
道を挟んで向かい側にもう一つ博物館の看板が。

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入り口のプラテオサウルス。
シュトゥットガルトのレーヴェントール博物館の前に
設置されている物と同じ物のような。
改めて見ると、なかなか良い顔してます。

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流石に前回紹介のハウフ博物館ほどの規模、洗練された施設では無いですが、
展示物は良い物があります。

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大型魚竜の頭骨。後ろの実物大模型でその大きさを実感。
ちょっと気持ち悪い位の大きさ。
で、こちらの博物館の売り(?)は、
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裏が化石発掘場なのです。ハンマーも貸してくれます。

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でも、ハンマーをふるうまでも無く、数分も探せば
これくらいのものが見つかります。
勝負はアンモナイトを見つける、ではなく、如何に良い状態のものを
見つけるか。
欲張りだすと大変&荷物が重くなるので、
小さいものを幾つかだけ持って帰って来ました。
・・・・
夕方前にテュービンゲンに戻り、夕食まで時間があるので
ホーエンテュービンゲン城へ。城内が考古学博物館になっているのです。

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博物館入り口
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・・・・
夕食はシンポジウム参加の皆さんと合流。

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ドイツ編続く
・・・・
次回
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リトグラフかつリトグラフィカな場所へ!
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ホルツマーデン・その1 ハウフ博物館

2012年6月9日 / カメ進化シンポジウム・2012, 学会, 2012年 ベルギー・ドイツ

テュービンゲン大学が会場のカメ進化シンポジウムは、
6月2,3日の2日間が発表日。

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シンポジウムの休憩時間は単弓類部屋でコーヒー&お菓子。 
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シンポジウム1日目の夕食は、参加者全員でレストランへ。
6月3日
今回の旅行計画中にその旨、去年もお世話になった
マークスさんに連絡した所、
「車出すから、ホルツマーデンに行こう!」と。
ホルツマーデンと言えば、ゾルンホーフェン、メッセル、
ブンデンバッハ等と並ぶドイツ国内はもちろん、
世界でも有数の化石産地。
シュトゥットガルトテュービンゲンの素晴らしい標本も
その多くはホルツマーデン産。
実は、ホルツマーデンは前回も今回も是非とも行きたかったのですが、
スケジュール的に&自力では難しいかな、と諦めていたのです。
そんな所になんと素晴らしい提案!
シンポジウムに来ておいて発表を聞かない、というのは
不真面目極まりない感もありますが、
そんな御馳走ぶら下げられたら、もう仕方無いやん!

朝、マークスさんと合流。
いやぁ、こんなに直ぐに再会する事になるとは。
でも、ネットで連絡取り合っていたので、特別な久々感も無かったり。
アウトバーンに乗ると、巡航速度120km。
といっても、周りも同じ速度で走ってますし、
カーブも少なく、眺めも良いので逆にのんびり感さえ。
あ! この感覚は、、、、

そうか、ホントにこんな感じだったんだ!!


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と、海ワニの看板!
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テュービンゲンから約1時間でハウフ博物館着。
って、実物大ディプロドクスが2体。
ホルツマーデンって、こんなデカイ恐竜出てませんよね。
と不思議に思いながら博物館内へ。
このハウフ博物館は、ホルツマーデンで発見された化石が
地元にも残るようにと、ハウフ親子が創設した私設博物館。
現在はその3代目が館長だそうです。
歴代館長はそれぞれ古生物研究者でもあります。

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階段状の一枚一枚に、見事な海ワニや魚竜、海ユリ等が
入っています。

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魚竜
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海ワニ。右のステネオサウルスは、最大級の海ワニの1つだとか。

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プレシオサウルス類。

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ウミユリ。世界最大のウミユリ化石だそうです。

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展示物の見事さに加えて、館内の造りがまた綺麗なのです。
化石が芸術品のように飾られてます。

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さらに、この博物館、復元画と模型のクオリティが相当高い!
マークスさん曰く「標本や展示はもちろん、コレを見せたかったんですよ」と。
参考にする化石が良すぎて、造る側もごまかしが効かないのも
あるんでしょうけど、復元としてだけでなく、作品としての質も高いです。
というか、こんな綺麗な博物館にがっかりなイラストや模型が
あったら、逆に目立つだろうなぁ、、、。
受付の方に作品製作担当が誰なのかを聞いたんですが、
あいにく詳しい方が居られないようでした。
で、館内には恐竜の展示は全くありません(のはず)。
そこがまた潔く、「ホルツマーデン産の化石の博物館」という
主旨の徹底ぶりでもありますが、では先のディプロドクスは何かと言うと、、、
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庭には他にも実物大恐竜達。
恐竜化石の展示は無いので、化石=恐竜なイメージの見学者への
サービスな感じでしょうか? 
確かに庭に海ワニや魚竜ってのは無理がありますしね。

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小さいけれど、品揃えの良いミュージアムショップ。
ハウフコレクションを纏めた本や、オリジナルDVDも。

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化石も売ってたり。
買い物すると、海ワニがプリントされたビニール袋に
入れてくれます。

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恒例・博物館ご飯(ケーキとお茶ですが)。
お皿に魚竜マーク。
館内のキャプションはドイツ語のみ。
ですが、そこはマークスさんが同じ造型者・古生物好きとしての
ツボをついた解説をしてくださり、本当に助かりました。
去年もそうでしたが、展示の写真の撮り方がお互いソックリなんですよね。
「大きさが判るように、スケール代わりにそこに立ってくれない?」っていうポイントが
こっちが思ってるのと一緒だったり。
見事な標本と美しい展示手法の双方が素晴らしい博物館。
ただ、やはり自力で行くのは交通機関の事前の下調べが必要みたいです。
もしくは、タクシーで行くか(ちょっと高そうだけど)。
ちなみに、テュービンゲンからよりシュトゥットガルトからのほうが
近いようです。
ドイツ編続く
・・・・
次回予告
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ホルツマーデン・ボーナスステージ。
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カメ進化シンポジウム前日&テュービンゲン大学古生物博物館

2012年6月8日 / カメ進化シンポジウム・2012, 学会, 2012年 ベルギー・ドイツ

6月1日
シュトゥットガルトに一泊の後、午前中はヴィルヘルム動物園、
午後はテュービンゲンへの移動の前にもう一度レーヴェントール博物館に
行くと、早稲田大学・平山先生とバッタリ。
まぁ、誰か関係者と会うかな~、と予想はしていましたが(笑)
という事で、テュービンゲンまで一緒に移動。
シュトゥットガルトからローカル線で1時間ほどでテュービンゲン到着。

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そもそも、今回のベルギー・ドイツの旅は
テュービンゲン大学で開催のカメの進化シンポジウムに参加するため。
世界中からテュービンゲンに専門家が集まるなら、きっと面白いし
勉強になるに違いない、と思ったのです。

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シンポジウム本番は翌日から。
この日は、博物館裏でパーティー。
シンポジウムオリジナルのプロガノケリス・マグカップに
ビールを注ぎ、
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炭火焼の肉、ソーセージを楽しむ。そして周囲は
錚々たる古生物研究者の皆さん。贅沢なまったり感。
日本からは、平山さんと、高橋さん(岡山理科大学)のお二人が参加・発表。
SVPですでに顔馴染みの方も居られるので、ちょっと場違いな
肩書の私でも声を掛けて貰えたり、他の方に紹介して頂けたり。
テュービンゲン大学古生物学博物館。
去年訪れた時は改装中だったのですが、それが完成。
去年はその素晴らしい展示物に驚きましたが、
今年はそれに展示の美しさも加わり、さらに魅力的な
博物館になっていました。
これも今回の旅行の目的の一つ。

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右下はリストロサウルス、左上はディメトロドン。
残りの2体は、去年はキャプションが無く、名前が判らなかったのですが、
今回ステナウロリンクスと判りすっきり。

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スタレクケリア。去年はこの角度で画像が撮れなかったのです。

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こういうのもあったりしますが、、、、
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ブラキオサウルスではなく、ギラッファティタンになっています。
その他のキャプションも、専門家が見ても、しっかり最新の研究が
盛り込まれた納得の内容だとか。
約30年前に出版された「世界の博物館シリーズ・ヨーロッパ自然史博物館」
での紹介や、約17年前の「恐竜学最前線」での金子隆一氏のレポートと
見比べても、展示物自体はそれほど大きく入れ替わっては居ないようです。
が、定期的な内装の改修や、時代に合わせキャプションを更新する事で、
常に研究の進展に耐える展示を見せている、そんな博物館に感じました。

フレデリック・フォン・ヒューネアドルフ・ザイラッハー
世界的に著名な古生物学者が在籍し、今でも古生物学では
名門校、という威厳と自信も伝わってくるようです。
ちなみに、見学は自由。入場料は必要無し。
ただし、大学内施設なので日曜は休館です
(念のため、訪問の際は事前に確認を)。
ドイツ編続く
次回予告
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看板(?)に逆の意味で偽りあり!

 
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レーヴェントール博物館、再び。

2012年6月7日 / 2012年 ベルギー・ドイツ

5月31日
シュトゥットガルト到着後、一旦荷物を駅前の
ホテルに預け、早速レーヴェントール博物館へ。
中央駅から市内電車で数駅、10分程度。
最寄駅を降りると、ほぼ目の前と言って良い場所。
詳細は去年の記事を。

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最寄駅にある表示。
今年は、展示見学よりもバックヤード見学がメイン。
それも、標本ではなく、バックヤードで働く方々や仕事場を
見学させて頂きました。
ノリは「ギャラリーフェイク」のメトロポリタン美術館の回。
バックヤードの画像はブログには載せられませんが、
古生物分野の化石のクリーニングや模型製作を担当する
プリパレーターだけで5人以上はいるのでは?
それぞれのスタッフに個室があるのですが、その部屋数は
もっとあったような。私も数人、古生物担当プリパレーターを
紹介して貰いましたし。さらに大きな模型製作等に使用する
作業室も別にあります。
どの部屋も大きな窓があり、室内は作業にちょうど良い明るさ
(と思うんだけど)。
案内して下さったプリパレーターの方が使っていた
標本庫の鍵に私の製作したヘノドゥス・ストラップが付いていました。
去年差し上げたものですが、この博物館の標本を守る鍵に
自分の作品が付いているのは、かなり嬉しい。
と、画像無しの記事も詰まらないので、
去年撮り忘れて、今回撮り直し出来た画像を。

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ノトサウルス・ギガンテウス(中央)と、他のノトサウルス類との
頭骨の大きさの比較がわかる画像。
左右の頭骨のノトサウルスは、ノトサウルスとしては一般的な
全長3m前後のもののはず。
ギガンテウス、名前通り大きいなぁ、、、、、。


大型魚竜・テムノドントサウルス。

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デイノテリウム、背中から。

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プラテオサウルスがメインの実物大ジオラマ。

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ミュージアムショップ。
小ぶりですが、なかなか良い品揃え。
去年に続き2回目の訪問になりましたが、それでもやはり
展示物はため息物ばかりの素晴らしさ。
シュトゥットガルトは良い規模で大都市ですし、自然史系の博物館は
このレーヴェントール博物館とローゼンシュタイン博物館
(その2つを合わせて州立シュトゥットガルト自然史博物館。
同じ公園内にあり、徒歩約10分の距離)、
そしてローゼンシュタイン博物館のそばには
ヴィルヘルマ動物園とそれぞれを回り易い立地。
またそれがシュトゥットガルト中央駅から数駅という
近さ。この後に紹介するテュービンゲンやホルツマーデンも
日帰り出来る距離でもあります。
ガイドブック等にはまず出てこない施設、場所ですが、
もし古生物展示(恐竜メインでは無いけれど)目的の海外旅行を
計画されるなら、シュトゥットガルトを中心とした旅程を
是非お薦めします。
古生物・自然史以外でも、歌劇場やベンツ、ポルシェの
各博物館もありますし(むしろ、そっちのほうが有名ですが)。
ドイツ編続く
・・・
次回予告
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カメとビールとソーセージ!
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ベルギー・ブリュッセル>ドイツ・シュトゥットガルト・ヴィルヘルマ動物園

2012年6月6日 / 2012年 ベルギー・ドイツ

ドイツ滞在中は、体力温存のため十分な睡眠時間を確保。
そのため、現地からのブログの更新は出来ませんでした。
まぁ、夜はだいたいビール飲んでましたからねぇ
(他の飲み物注文するのが面倒なだけ)。
ブリュッセルでは、一応観光らしき事も。

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世界遺産・グランプラス。
朝8時頃の画像なので、人がまだ少ないです。

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皆さん、そんなにがっかり感は無いような
(アレは日本人が決めた”世界3大~”ですよね)。
過剰に飾り立てるよりは、これくらいあっさりなほうが良いのでは?
5月31日
早朝にブリュッセルを出発、飛行機でフランクフルト、
新幹線に乗り継いでシュトゥットガルドに。

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駅に展示されている鉄道模型。
順番は前後しますが、翌日午前中に訪れた
ヴィルヘルマ動物園。
動物園に関しては、「ここが良い!」的な勘所が判らないので、
画像は適当に選んでます。

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鳥の餌準備部屋と、物欲しげな方々。

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タンチョウ親子
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トラ邸。

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スケクシスを彷彿とさせます。
久々に「ダーククリスタル」観たくなったり
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たまたまそういうタイミングだったのか、園内では掃除をしているスタッフを
多く見かけました。

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ざっくり全体を回って2時間半くらいでした。
もう少し、時間をかけて見て回りたかったなぁ。
(ドイツ編 続く)

■ベルギー王立自然科学博物館

2012年6月1日 / 2012年 ベルギー・ドイツ

2012年5月、ベルギー・ブリュッセルのベルギー王立自然科学博物館を見学しました。

ベルギーと言えば、やはりベルニサール炭鉱から発見されたイグアノドン化石。

恐竜研究史に残るきわめて重要な発見の一つです。


入口には、やはりイグアノドン。



 

 

 

 

 

 

 

 

 


イグアノドン
&マンテリサウルス全身骨格9体(+新復元1体)

壮観です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ガラスの中の組み立て骨格は、恐らくそのほとんどが本物の化石で組まれたもの。

最初に組まれた当時のままなので復元も古いですが、関節も見事に

繫がり、とても美しい組立です。支柱のデザイン等も含めて、

当時の技術でここまで細部に気を使った組み立てを行っている所に、

この化石の発見の当時の驚きの雰囲気が伝わってくるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


当初は他のイグアノドン・ベエルニサルテンシスと別種のイグアノドンとされ、

更にその後、イグアノドンそのものとも別属という研究が出され、現在では属名が
マンテリサウルスになっている個体。

 




手すりのデザインも素敵です。
手すり部分のアップのポストカードも売っていました。

 




イグアノドン産状。この展示の上に組み立て骨格がならんでいます。


 






イグアノドン組み立て時の様子を描いた有名な絵。


オロロティタン。恐らく発見された部位だけで組み立てられているため、アチコチが抜けていますが、
その分発見された部位の多さが分かり、この標本の保存の見事さもわかります。
この博物館の所属の研究者さんが記載された恐竜です。



アムロサウルス




古生物ホール、ほぼ全景。



ティラノサウルス。



ディプロドクス。



ゴニオフォリス。見事なワニ化石もベルギーならでは、の一つ。


動物の進化ホール。





もちろん現生動物の展示もかなりの規模です。








ミュージアムショップ。



・・・・・

イグアノドン展示の見事さはどれだけ見ても見飽きないです。
また博物館の建物自体も魅力的で、古い建築の中に組まれた近代的な展示スペースと
その中に並ぶ旧復元のイグアノドンの群れ、の意外なほど調和の良さも見所かと思います。
私が訪れた後にモササウルス類を中心とした展示スペースが新設されているそうです。


イグアノドン展示の動画。
以前,私の作業場に遊びに来て下さったKoen Stein氏が展示を解説されています。

・・・・
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コアラ(なんか気に入った)。

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