■レーヴェントール博物館

2017年11月16日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学


ドイツ旅行1日目。
シュトゥットガルトのレーヴェントール博物館を見学。
今回で3回目です。1回目2回目の記事も併せて見て頂ければ。

シュトゥットガルト中央駅からUバーンで数駅、Nordbahnhof駅から歩いてすぐ。
th_IMG_20171029_102638

th_IMG_20171029_103149




th_IMG_20171029_124634

th_IMG_20171029_125204
この博物館の恐竜といえばプラテオサウルス。


th_DSC08602-500x333

th_DSC08500
ここの大型魚竜展示は何度見ても圧巻。

th_IMG_20171029_124112
テムノドントサウルス全身骨格を上から。
そもそも大型魚竜の立体骨格が珍しいのですが、その上にこの角度からも
見られるのは嬉しいの上乗せ。


th_DSC08565
2012年に新種記載された魚竜化石。



th_IMG_20171029_121321
大型両生類として知られるマストドンサウルスでも
これほど大きいものの化石はここでしか見たことがありません。
学名も種小名がギガンテウス。直球&ドヤ感が良いです。


th_IMG_20171029_120006
ゲロトラックスおよびその他化石両生類頭骨。
このあたりの標本が多いのも、この博物館ならでは。


th_DSC08504
ホルツマーデン産・ジュラ紀の海ワニの後肢・皮膚痕付き。
魚竜の体の輪郭やヒレの痕が残るホルツマーデン産化石ですから、
こういうのもあっても不思議では無いですが、やはり驚きの保存状態です。


th_DSC08511
その魚竜のヒレや体の輪郭が初めて判明した化石(らしい)。





th_DSC08481
カメの先祖として2015年に発表されたパッポケリス。
聞いてはいましたが、小さい化石です。
この博物館の研究者による研究・発表という事もあってか、
しっかりアピールされていました。


th_DSC08585
アエトサウルスの子供の密集化石。
アエトサウルス類の化石としては最も保存状態の良いものとされています。


th_IMG_20171029_105924

th_DSC08471

th_DSC08472

th_IMG_20171029_110447

th_IMG_20171029_111351

th_IMG_20171029_110930

th_IMG_20171029_110600
エディアカラからバージェス、ペルム紀にかけての模型やジオラマ展示が
かなりの数追加されていました。いくつかは前回見学の時に製作途中のものを
バックヤードで見せて貰っていましたが、完成したものを見て、
そのしっかりした作りに感心するとともに、それだけの仕事をコンスタントに
出来る環境に羨ましさもあります。
この博物館にはこういった展示物製作の専属スタッフが数人いる上に、外部の工房とも
連携しているようです。人と時間とお金が十分に掛けられているからこそのクオリティでしょう。


th_DSC08561
このマンモスも、前回訪れた時に展示に加わったばかりだったものが、
よりクオリティの高いものに修正(差し替え?)になっていました。
ほんの数年でこれだけの展示を入れ替えるとは(その経緯はわかりませんが・・・)。

その他の展示を(もちろん一部ですが)


th_IMG_20171029_145603

th_IMG_20171029_144529

th_DSC08606

th_DSC08609

th_IMG_20171029_143849

th_DSC08549





th_IMG_20171029_120245
今回も古生物仲間のマークス・ブラーさんが合流。
この博物館の展示キャプションはドイツ語のみなので、ブラーさんの英語での
解説があるのは本当にありがたいです。
また、ブラーさんが古生物だけでなく現生動物、生物学の知識も豊富なので、
標本の価値や意義まで説明出来るのです。
「復元」に興味のあるもの同士なので、これだけ素晴らしい標本・展示を前にすると
話題に事欠きません。あとは私の英語力がもう少しあれば・・・。

今回で3回目の見学ですが、日本やアメリカの博物館ではまず見られない種類の
化石が多く(というかほとんど)、そしてそのほとんどが実物の展示。
凄い標本にも関わらず、前回見たはずなのにすっかり忘れている展示が多いのは、
その博物館全体の情報量の多さに私の頭が追いついていないからでしょう
(覚えていなくてもしっかり画像は撮っていたのは、自分でもエライと思いましたが)。
模型や展示の見せ方・建物のクオリティも素晴らしい、私にとっては宝箱中の宝箱のような
博物館です。
それだけの場所を古生物好きの日本人・ドイツ人の友人と一緒にアレコレ話をしながら
見学することで、これまでよりもずっと博物館を楽しめ、その魅力を知る事が
出来たと思います。


th_DSC08622
博物館の外側にいるデイノテリウム実物大復元模型。


・・・・・・・・
これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。

_______________________________________





■プロフィール

■カテゴリー

■アーカイブ

TOPへ戻る