■丹波竜・全身骨格模型お披露目

2016年5月5日 / 博物館・特別展見学


丹波竜.タンバティタニス. Tambatitanis.骨格.1
丹波竜ことタンバティタニスの全身骨格のお披露目に行って来ました。
画像は骨格監修の三枝先生(画像左下)による解説中。

丹波竜.タンバティタニス. Tambatitanis.骨格.2
丹波竜.タンバティタニス. Tambatitanis.骨格.3
この模型の元になった3Dデジタルデータの製作手法が、
この大きさの骨格模型用としては恐らく世界初なのですが、
そのデータを製作したのが、丹波竜の研究者である三枝先生自身!
これだけ研究者の考証・イメージが直結した恐竜骨格もそう無いはず。
そもそも国内で発見された竜脚類の全身骨格という事が国内初なので、
何かと「初」になる骨格になりそうです。

丹波竜.タンバティタニス. Tambatitanis.骨格.4
「丹波竜は見つかっていない部位も多いので、他の近縁の恐竜を
参考に補わざるおえない。それだけに各部位について根拠を説明出来るクオリティに
したかった」との事。画像は肋骨の傾きについて解説中の三枝先生。
画像のオレンジ色の服はウチにバイトにも来てもらっている学生さん。
「丹波竜復元データ製作のアシストに誰か良いのいません?」と相談されて
私から紹介した学生2人のうちの1人です。
ほんの少しとは言え製作に関わった骨格模型(そして竜脚類好き)なので、
完成を目の前にして感慨深げでした。


元になったデジタルデータ製作手法に関しては、今後学会や
講演会等で三枝先生がお話される機会が増えると思うので、是非そちらを。
去年の丹波竜フェスタの三枝先生の講演でも
言及されていましたが、今回の全身骨格は、小田隆さんとの骨格図製作を通して
「これは組立骨格模型も出来るかも」と思われたとの事。
その後、今回の元データ製作に使われた技術の登場もあって、
今回の骨格製作に繋がっています。
その流れを見ると、ある程度丹波竜研究の目処が就いた時点から、
全身骨格模型という本丸に向けて、まず模型(これは私が製作ですが)、
小田隆さんによる骨格図や復元画、丹波竜と同じ地層から出ている恐竜に
近い種類の骨格レプリカ展示、と外堀から埋めるように周到に準備を
していった丹波市スタッフの力も大きいかと。
模型やイラストも、研究の目処が就いた時点で製作しているので、
結果的に今回の全身骨格模型とのイメージのズレがあまり無いかとも思っています。
ちなみに、私が製作の丹波竜模型と小田隆さんの各イラストは、
プロポーションや頭部形状は完全には一致させていません。
これは将来の復元骨格模型制作や研究の進展を見越して、
オフィシャルとしての丹波竜のイメージを事前に一つに固定しない、
という意図があります。私や小田さんのような復元に関わっている
人間と研究者の間なら、すぐに納得の事なのですが、
それを丹波市側がしっかりと理解・了承した、というのが重要なポイントかもと。
また、私が製作の展示用丹波竜模型の頭部はコッソリ別パーツになっていて、
新発見や研究の進展で頭部形状が変わった場合は、頭部だけ作り直せるようにしています。
まぁ、頭部が大きく変わるとプロポーションも変わる可能性が大なのですが、
それでも備えは最低限しておこうと考えました。
更に、丹波竜フィギュアでも微妙に復元を変えています。
これも様々な研究をいろいろな形で取り入れている手法の一つです。



丹波竜全身骨格が展示されている丹波竜化石工房ですが、
小規模とはいえ他にも良い恐竜骨格レプリカが揃っています。
丹波竜.タンバティタニス. Tambatitanis.骨格.5
丹波竜.タンバティタニス. Tambatitanis.骨格.6
画像は2013年の国際シンポジウムの際にガストニア、ファルカリウスの
前で盛り上がる国内外の先生方。その後、デイノニクスと
アーケオケラトプスの全身骨格レプリカが展示に加わっています。



丹波竜骨格模型お披露目の当日は、
様々な形で丹波竜に関わる方も沢山集まられたのですが、
皆さん本当に嬉しそうなのが印象的でした。
私も模型制作の仕事だけでなく、こうした皆さんとの出会いや繋がり等、
丹波竜の御陰で、一介の恐竜好き、復元模型作家としてはとても恵まれた、
そして幸せな経験をさせてもらっている事を改めて実感しました。
まさかこんな経験が日本で出来るとは!



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