SVP2010inピッツバーグ 1

2010年10月13日 / SVP2010・ピッツバーグ


ここで改めて解説。
SVPは正確には、
The Society of Vertebrate Paleontology
つまり古脊椎動物学会。私が毎年参加しているのは、
そのAnnual Meeting つまり年次総会です。
古脊椎という事で、扱うのは魚類、両生類、爬虫類、哺乳類、
そして恐竜等。
世界中から集まった研究者による口頭・ポスター発表合わせ
700以上の発表が4日間に渡り行われます。
また、集まるのは研究者だけでなはく、博物館関係者に
展示業者、道具業者、出版社に専門古書業者、それに
私のような模型やイラストを製作しているアーティストも
数多く集まり、まさに情報集積地となります。
一方で、学会と言っても古脊椎動物研究者による年に一度の
お祭り、という面もあり、私のような研究者でない人間も
受け入れてくれる、決して堅苦しいだけでなはい
雰囲気なのです。
さて、ちょっと日付は戻りますが、、、、
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ピッツバーグ空港でSVP参加者を出迎えるティラノサウルス全身骨格。

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手にはSVP参加を歓迎するの旗が!
今回の会場は私たちが泊まっているホテルすぐ横の
コンベンションセンター。

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会場からの眺め。

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会場の様子。
発表の合間のブレークタイムにロビーに人が
集まっている所。
初日の午前中には単弓類の発表が集中。
平山廉さんと共に聴講、発表の合間に解説をして
頂けるのが嬉しい。
午後からは、平山さんと一緒に再びカーネギー自然史博物館へ。
画像は前回来た時に十分に撮っているので、今回は
平山さんの解説付きの見学に集中出来ます。

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本日の「恐竜と先生」
博物館前のディプロドクスには、
「顔の角度が惜しいよね~」とツッコミつつも
出来の良さにご満悦の平山さん。
午後4時からは、平山さんがポスター発表の質疑応答の
時間なので、それに間に合うように会場へ。
いつもなら発表の様子を画像で紹介する所ですが、
今回は前記の通り撮影禁止という事で出来ません。
前回紹介した、池田さんの発表もこの日でした。
夜はカーネギー博物館でウェルカムパーティー。
ここで小田隆さんも合流。

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左から理化学研究所・神戸・武智さん
早稲田大学・平山廉さん
京都大学大学院・霊長類研究所・西岡さん
小田隆さん
博物館の展示会場内で食事やお酒を楽しみつつ、会話が盛り上がります。
画像で紹介出来ないのが、本当に残念。
本やテレビで見た有名な研究者や、今まさに最前線で研究している
若手研究者、アーティスト達が素晴らしい展示を前に
あーだこーだと話しているのです。
恐竜・古生物好きにとっては、側で見ているだけでも
夢のような空間。
しかも、その気になれば
(というか、度胸と英語力があれば)その会話に
加わる事さえ出来るのです。
私はここでサルコスクス実物大全身復元模型等を
手がけ、後述のランツェンドルフ賞を過去4回受賞、
『恐竜の復元』(学研)にも参加した
ゲイリー・スターヴ氏と初対面。
スターヴ氏の作品は、カーネギー博物館の展示にも
使われています。
ところで、毎年のSVPレポートでは、研究発表の詳細に関しては
紹介していません。これは、学会発表は論文になる前の段階のものも
あり、扱いがデリケートな場合がある事、それに私の英語力では
しっかりと理解出来ていない恐れがあるからです。
これまでもポスター発表の画像を掲載する場合は、発表者本人に
了解を受けた上で、ポスターの詳細が画像では判らないように
配慮していました。
ですが、今年はポスター発表の画像が禁止、と会場に掲示されているので、
このレポートでも画像は原則載せない事にしています。
例年に比べ画像が少ないレポートになりますが、ご了承下さい。
ピッツバーグ編 続く

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